シンデレラガールズ 7th Glowing Rock 大阪1日目2日目

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ Glowing Rock!  2日間ともLVで見てきた。
名古屋公演に引き続いて超楽しくて3時間半が一瞬だった。

シンデレラガールズにおいてアニメ化以後(≒デレステ以後)の楽曲の展開を
「この人なくして語れない」って人の1人が睦月周平氏で、
ましてや当人だけじゃなく他にもクリエイターのいるバンドの演奏で聴けるだなんて
こんな贅沢なことはないライブだった。

「シンデレラ×生バンド」って企画で誰にオファーを出すか、ってなったらまず名前が挙がるのは松田颯水さん(星輝子)だろうけど、
ツアーの最後の最後でここまでドがつくほどメインに据えたものになるとは思ってもみなかった。

全て生演奏で「Lunatic show」、「PANDEMIC ALONE」、「毒茸伝説」、「∀NSWER」、ときて最後の最後に「紅」が来るこれ以上ないぐらいの星輝子欲張りセットで大満足だった。
紅のイントロのギターが鳴り始めた瞬間の「おいおいおいおいマジかよ」みたいな笑いと共にみんな赤のリウムでXを作り始めたの面白すぎたし
その後の松田さんのアップになった時に口元がちょっと笑っちゃってたのが見えてからLV会場でもぶち上がってた。

紅はほんとによくぞあれ歌いきったしバンドチームもすげーーーわあれ。
輝子の時の松田さんのステージングがめっちゃ好きで毎回楽しみにしてるのでぶち上がりっぱなしだったし、
最後の挨拶で「星輝子は万人受けするアイドルではありません。でも尖ってていいんだよって言ってくれたおかげで紅を歌うことができました」って言っててまだまだ次が見たい人だなと改めて思った。
文句なしの大阪公演のMVPだと思う。

開幕「ガールズインザフロンティア」がバンドアレンジかつ全員参加でぶち上がってたら
ラスサビ前の「だから 拓け」だけ原曲通りの福原綾香さん(渋谷凛)ソロが待ってるとは思ってなくて
1曲目からいきなり心拍数がえらいことになった。

っていうかいつもの3公演共通のオープニングテーマの最後のフレーズから
生演奏に切り替わって最初ドラムの音が聴こえ始めた時の
「本当にこの場で演奏してる」ってわかっただけでなんかめちゃくちゃにテンション上がったな。

ドームで、生バンドで、あれだけ人数いて、1曲目で、って
観客から見て新しい事だらけの中で存在感をあの1発でアピールしたのが
「それだ!!」ってしっくりくる感じで何よりも最高だったし
3周年の全体曲なのにそこを大事にしてもらえてるのがなんかすごい嬉しくて
あの時点でもう「うわーー今日来て良かった」ってなってた。

ガルフロ、本当に好きな曲だけど3周年の曲なので今年は聴けないもんだと思ってたから嬉しかったなー。
もっと色んな人が歌ってるのが聴きたいし
6thでの松井恵理子さん(神谷奈緒)センターの時の組み合わせとか色んなバージョンの音源を出してほしい。

「美に入り彩を穿つ」は今回も磨きがかかってたけど
立花理香さん(小早川紗枝)がMCで触れてくださってた通り
この曲はギターと三味線の裏でベースがぐいんぐいん動くのが最高なんだよね。
実は新しいイヤホン買う時にこの曲のベースがちゃんと聴こえるかどうか毎回テストしてるぐらい気持ち良い。
小栢伸五氏のベースもめちゃ良かったな……
Hotel moonsideの烏屋茶房Remixのベースを小栢氏の演奏で聴いてみたい。


今回の目玉はもちろん初登場のVelvetRoseの2人で
関口理咲さん(白雪千夜)がライブでどうなるのかすごい注目してたんだけど、
声量があるっていうのもあるけどそれだけじゃなく通る声の人なのね。
トーンは落ち着いてるけどシューッと通る感じ。

開幕の挨拶でめっちゃ緊張してるのはわかったけど
意図的に千夜のポーカーフェイスをやってるっぽいのを途中のMCで喋ってる時に感じて
たぶん歌の時のディレクションも「抑揚抑えめ」みたいなのが入ってるのかもしれないけど
ライブで歌ってるの聴いたら全然パワーある声でもっと色んな曲に参加して色々歌うとこが見たくなった。
MaxBeatとか参加してほしい。

「Fascinate」は音の重さが良いのが生バンドで一層感じられて、
でも佐倉さんも関口さんもボーカルがまるで負けてないっていうのがまあ~~~良かった。
「生存本能ヴァルキュリア」も「Absolute NIne」も歌詞の割り振り含めて良かったしこれからが楽しみだ。

オウムアムアに幸運を」は両日良かったな~~。
あれ歌うの難しそうだけどアレンジも込みでかましてくる松井さんと初であれだけやってのけて張り合えてる佐倉さんどっちもすごい。

松井さんの地味な狂気というか演技の密度の高さは今回もなんかやばかった気がする。

ロックがテーマのぶち上がり曲を連発するライブの中で「アンデッドダンスロック」のラスサビ前の無音の数秒間、バラードとも違う静かさで、
ロックの数あるスタイルの中で1種の完成形っぽくて最高だった。
色んな曲がある中でああいういぶし銀なスタイルの曲があるとそれだけで光るし
千菅春香さん(松永涼)のボーカルはドームでも負けない響き方があってやっぱり良い。

この「オウムアムア」と「アンデッド」はどちらもMONACA広川恵一氏作曲なんだけど、大阪公演の中で明らかに異色の雰囲気があった。

フォーリンシーサイドは曲が来るんじゃないかって噂はあって
蓋を開けたら睦月周平氏作曲の少し悲しげだけどめちゃめちゃかっこいいのが来て、
歌詞も少し聴き取れてた限りだとサビで「憧れまであとどれだけ夜を抜け 進むのだろう」みたいな感じだったはずで
なんでかわからんが聴きながら途中でちょっと泣いてた。
花井美春さん(村上巴)に演歌以外の曲が来るのを実はかなり楽しみにしてたのでこの後のイベントも含めて待ち遠しい。

前半ラストらへんに入ったアコースティック枠は2日ともずるい出来で、
2日目の洲崎綾さん(新田美波)の「Voyage」もめっっっちゃ良かったのに
そこから牧野由依さん(佐久間まゆ)と滝澤俊輔さんで「エヴリデイドリーム」→「マイスイートハネムーン」を
ほぼピアノだけのアレンジ+メドレー形式でやったのが良すぎた。

滝澤俊輔さん、牧野さんと大学時代の友人で
結果的にまゆのソロ2曲ともを作編曲担当して(2曲目は作詞も)、
数年後にドームで自分の演奏を本人と一緒に披露することになる、
ってなんか運命的な人生で傍から見てると面白い。

フレーズとフレーズの間に無音がちゃんと存在して、
無音は音が鳴ってないだけでそこに時間が存在して、
それを数万人全員が何も言わずに聴き入ってる、
っていうものすごい贅沢な時間だったと思う。

「Max Beat」は村中知さん(大和亜季)がセンターになったことで
オリジナルよりパワーと伸びのある感じに仕上がっててすげー良かった。
Nの系譜じゃないのにものすごい蒼くて混ざった時の声質が好きな人が集まってる好きな曲なので爆音で聴けて良かった。
種崎敦美さん(五十嵐響子)がここに入るのは最初ちょっと意外だったんだけど、わりとすぐにSSR「ドラマティックナイト」はこういうイメージだったのかもなっていうのが
なんとなくすぐ思い浮かんでそこからは見るのが楽しかった。

 

「義勇忍侠花吹雪」もめちゃ良かった。
特に田澤茉純さん(浜口あやめ)相変わらず浜口あやめ感めっちゃすごい。
「空想探査計画」でもComic cosmicのCDに入ってた新曲の「印象」でも良くて、
この人もっと色々やれるタイプのはずなんでもっと出てほしい。


「Palette」は演奏が超良くてこれ生なの最高だな~~って思いながらめっちゃ横ノリしてた。
P.C.Sは3人共ドがつく程の安定感でがっちりキメてくるのが貫禄あってよかったなー。

「Trinity Field」のステージが上がることで空中で三角形になった時の「そ、そうきたか~~~」感がすごかった。
6thの時の気迫でビリビリした感じじゃなくちょっと余裕ができて楽しげな感じであれはあれで良さがあった。
なにげに2年連続でトライアドが揃ってるとこ見れるの初めてな気がする?
確か6thのパンフで「惑星直列みたいになかなか揃わない私達」って言ってたけどこういうこともあるんだな~ありがたや~となってた。


「純情Midnight伝説」のバンドメンバー紹介で
山本真央樹氏がドラムのソロパフォーマンスとして
お茶をイッキ飲みしながら両足と片手でダカダカ叩きまくってたの超イカしてたしやばすぎて笑った。
あと最後のお願いシンデレラで大橋さんがスティック借りてめっちゃ良い笑顔でシンバルばしんばしん叩いてたの小学生感やばくて超笑った。
あそこだけgifにして眺めたい。

 IMAJO氏が「OωOver!! -Heart Beat Version-」のイントロのギター1音だけ鳴らしてニヤニヤしながら会場の反応待ってるの超笑ったし
やっぱり「ロック」と来たらIMAJO氏は欠かせないな~~と思った。
あとあの「紅」を弾ききる体力とスキルよ。

 

津田美波さん(小日向美穂)が最後の挨拶でわ~~っとあれこれ感想言った後に「止まらないのがロック。」ってバシッと締めたのなんかすごい良かった。そしてとてもわかる。

 

やっぱ今回の全ツアー通したMVPは間違いなく福原さんで、
3公演計6日間あってソロ曲は1曲もなかったけど
そう思えたぐらいに色んなものを見せてもらえたと思う。

渋谷凛ってロックかダンスかポップかで言ったらロックが一番近いとは思うけど
正解かと言われるとそれもまた違う気がして、
でもどれもが渋谷凛の一部だったりして、
少なくとも人間は多面的なものだし
1つの個性ですら角度によって多面的な性質を持つものである、
という証明を1作品の1人のキャラクターを半年間演じ続けることによってそれを成した、
というのがMVPだと思ったところ。たぶん。
(もちろんそれは演じるチャンスが多い環境でないとできないことではあるものの)


いやーーーーなんか色々エピソードとか小ネタとか文脈とかたくさんあったんだけど、
それより何より「音楽が楽しい」っていうのが一番上に居続けたツアーで、
名古屋の分も書こうとしたけど書くことがほとんど無いぐらいとにかく楽しいが頭を埋め尽くしてた。

あとは今回は今までより結構はっきりと裏方の存在を見せてきたのを感じて、
幕張はイラストや寸劇とアイドル、名古屋はダンサーやDJとアイドル、大阪は楽曲制作者や演奏者とアイドル、って感じで
いつものモニタ+ライト+アイドルみたいなキャラクターの外部にあるものへのギミックじゃなくて
パフォーマンスと密接に結びついてるとこへのギミックを仕込むことでキャラクターを内部から拡張する、みたいなのが
千葉公演の時にも書いたけど「個性の拡張」や「別角度から個性を照らし直す」に原点回帰したっぽさが面白くてよかった。


次は9月か~。って言ってたらもう半年後じゃん。
次が決まってるって嬉しいことだな。
楽しみだ。

皆様お疲れ様でした。
とても楽しかったです。